企業コーチングのケーススタディ【Schneider Truckingの場合】
ハイライト
・2400万ドルの貯蓄
・50%の重大な交通事故の減少
・27%の疲労からくる事故の減少
背景
Schneider Trucking【運送業】
課題と目的
高い集中力と労働力が求められる運送業の悩みのタネである離職率と交通事故の多さ、これを改善したいと思うのはSchneider Truckingとて例外ではなかった。どうすれば、仕事と家庭のバランスの両立を援助できるか。最終的に思い至るのが、マニュアルやルールなどをベースにした社風ではなく、個人個人の信念や目標を軸に置いた社風によるアプローチが最適であると考え、解決すれば多くの問題が解消されると期待する。
方法
対象者
社長と企業文化
役員たち
従業員
手続き
社長のリーダーシップ、考え方、価値観などに改善点が見当たり、ここから企業の文化の改善の糸口を見出した。
役員に対してのコーチングも取り入れることで、企業全体に建設的なチームワークの文化が広がり、安全運転に関する意識が高まる可能性が高いことも調査で分かった。
ドライバーに対しても安全運転に関するセルフイメージを持ってもらうことの重要性を考え、これらを広めることを実行に移した。
結果
大規模な交通事故が50%減少
死亡事故が59%減少
疲労からくる事故が27%減少
2400万ドルの生産性の貯蓄達成
問い合わせが 600%向上
貨物が27%増加
運送経験者の雇用率を 38% から 100%へ
考察
個人個人がゴールを設定することで、自分の能力への評価、信条などが明確かされた。これが『それぞれ事故を未然に防ぐ意識』へと導かれ、事故数が減っただけでなく企業としても業績までもが向上した。最終的には、14000人のドライバーにこの文化を広めることとなる。
参考文献
http://thepacificinstitute.com/case_study/schneider-national-trucking/より