ゴール設定その7〜その8

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その7 ゴールは他人には言わない、公表しない、壁に掲げない

 楽しいゴールを設定したら、一般的には周りに言いたくなるのが普通です。しかし、公表してしまうと問題点が3つ上がってきます。それは以下の三つです。

①ドリームキラーが増える 

②下手の賞賛されると承認欲求が満たされてしまい、モチベーションが下がる 

③have to化しても仕方なく続けてしまう

まず一番。ドリームキラーとはあなたもゴールの達成を邪魔しようとする人たちのことを言います。

具体的には以下の通りです。

・親は、あなたを心配をしてあなたの目標を諦めさせようとします。 ・恋人は夫などはあなたの目標をバカらしく思い、場合によっては見下すように説教をします。 ・友達は、関係性の現状を維持したくて今までのあなたに戻って欲しいと強く説得してきます。 ・教師は、今までの実績や成績などから逆算して無謀だから手近なところから始めなさいと説得してきます。 ・同僚や上司は、今までうまく行っていたあなたとの事業が傾くのが怖くて必死で引きとめようとします。 ・見知らぬネットの人たちは、有る事無い事を決めつけ、あらゆる方法を使って誹謗中傷を繰り返します。 ・懐古主義のファンの一部は、「昔のお前がよかったから以前の路線に戻れ」と怒ってきます。”

http://www.sh-kidscare.jp/column/414より引用

 これらの例からみてわかる通り、ドリームキラーは自分自身の現状を守るためにもあなたとの距離感が変わらないようにあの手この手を使って引き止め工作をします。

 あなたが成功するのを阻止しようとすることもあれば、心配からあなたを引きとめようとすることもあります。悪気があるのではなく、心のそこからあなたのためを思ってアドバイスをする人もいます。しかし、結果的にそれがドリームキラーとなっている訳です。

 ドリームキラーが現れた場合は、速やかに立ち去るか縁を切ってください。どうしても縁を切ることが出来なければ、アドバイスを聞いた振りをして感謝して立ち去ってください。

 現状の外のゴールを目指す、つまりノットノーマルを目指すということは、数多くのノーマルをドリームキラーに変化させることであると理解してください。ゴールは大きければ大きいほどドリームキラーは増えます。逆に、ドリームキラーがほとんど出てこない場合はあなたがしっかりとゴールを秘密に出来ているか、ゴールが小さいかのどちらかということです。

まとめ:大きな目標を言うと、人によってはドリームキラー化してしまうことがあるので、内緒にしている方がいい。

続いて、『その②下手の賞賛されると承認欲求が満たされてしまい、モチベーションが下がる』について。

ある興味深い実験を紹介します。

目的

ゴールを公表してお互いに励まし合う、盛り上がることでパフォーマンスが上がるかの検証。

対象者

目標を持った100人の成人男性。

方法論

50人ずつグループに分けてそれぞれAグループ、Bグループとします。

Aグループは、目標を紙に書いて、誰にも見せることなく目標を内緒にしておきます。

Bグループは、目標をみんなの前で発表してお互いに励まし合います。

その後それぞれのグループは、45分の間に目標達成に向けてパソコンを使って作業をして良いと一斉に指示されます。

結果

目標を公表しなかったAグループは45分間最後まで集中が途切れることなく作業をしました。その後、どの程度ゴールに近づいたかを確認すると多くの人がこう答えました。『まだまだゴールは先だ。こんなもんじゃだめだ。』

目標を公表したBグループは作業を途中で切り上げる割合が高く、平均作業時間が33分でした。その後、どの程度ゴールに近づいたかを確認すると、多くの人がこう答えました『かなり目的に近づいたよ、満足だ。』

結論

目標を周りに言うことで作業に集中する時間が短くなる傾向にあった。一方で、目標を公表せず紙に書いたグループは集中が途切れることなく作業をやり通す割合が高まった。

考察

目標を公表したグループは周りから賞賛され、満ち足りた気持ちとなった。これが災いし、目標に向かってコツコツと努力する内発的な喜びよりも承認欲求を満たされる外部からの報酬(=喜び)によって満足感を得ている様子が観察された。それぞれの目標自体は変化していないにもかかわらず、承認欲求を満たされたグループは目標との距離感が甘く見積もる傾向にあった。結果的に、目標に近づいていると錯覚した多くが平均33分の作業時間で切り上げることとなった。

一方で、目標を紙に書いて作業をしたグループは承認欲求が満たされるといった外部からの報酬は無いので、目標への距離感は変化しなかった。結果的に、45分間集中して作業をしてもなお、まだまだ目標は遠いものであると答える割合が高かった。

まとめ:多くの前でゴールを公表して、周りから認められるとかえってそれがアダとなり目標に近づいた気になってしまう。

最後に『③have to化しても仕方なく続けてしまう』と言うことに関して。

仮にみなさんの目標が『東大合格!』だったとします。ドラマなどでも見かけるのが「合格」の二文字を半紙に書いて壁に掲げる光景です。この場合、実はまずいことが起きるが可能性があります。ゴール設定のルールとして「ゴールは変化しても良い」と言うものがあります。より高いゴールを目指す分には問題ありません。ただ、東大合格と言う目標が徐々に近づいてくると場合によってはそれがwant toではなくhave toとなる可能性があります。東大はあくまでもより大きな目標の通過点であれば問題ありませんが、最終目標がそこである場合、達成が近づくにつれて進む力が弱まるリスクはあります。

『合格したい』から『合格しなければならない、さもなければ・・・』と変化してしまう危険性がある訳です。となると、はじめはやる気を出すために掲げた『合格!』の文字もいつの間にかただプレッシャーを与えるストレッサーとなるかもしれません。そうなる前に、半紙を剥がして捨てるか全く別の目標を見つけることが重要となります。

まとめ:紙に書いてでかでかと壁に貼るのはやめよう。いつのまにかプレッシャーに変化するかもしれない。

その8 ゴールの達成方法は一つにこだわらない

 ゴールを設定したあと、invent on the wayの原則でいつの間にか達成方法が見つかることがあります。ただ、中には達成方法にこだわるあまりに自分の行動や価値観に限界を設けてしまうケースがあります。例えば、「娘に幸せになって欲しい」という目標を設定した場合、無意識に親がこう付け加えます。「だから自立できるようになるためにもいい学校に入れて医者に育てた方がいい」や「私立に入れて娘にあった教育を受けさせた方がいい」など、達成方法を限定する思考パターンが目立ちます。こうなってしまうと、「娘に幸せになって欲しい」という目標の達成方法の多様な可能性に限界が生じてしまい、親の思考の限界が子供の将来性の限界となってしまいます。

まとめ:目標の達成方法は一つではありません。上手くいかなければさっさと諦めて別の方法を見つけるのも重要です。

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