企業コーチングケーススタディ【UNILEVER ZIMBABWE支店】
ハイライト
初年度に73%の成長
その後、2年連続の20%の成長率を遂げる
ジンバブエ商工会議所より「ビジネスオブザウーマン」に選ばれる
背景
ユニリーバは世界有数の一般消費財メーカー。食品・洗剤・ヘアケア・トイレタリーなどの家庭用品を製造・販売する多国籍企業。戦後から世界進出に積極的であり、現在世界180ヵ国以上に支店網を擁する。
対象者
ユニリーバ ジンバブエ支店 Nancy Guzha 副社長およびその従業員
課題
ユニリーバジンバブエ支店で働く従業員は皆、ネガティブな思考で溢れかえり常に無力感に悩まされていた。目標や夢を持つことなく、始業時間になるとお互いが愚痴や文句をこぼしあい、ネガティブな空気がより倍増された状態で皆帰宅することが日常となっていた。
モチベーションの低下からくる配達の遅れも続いていたが、それを改善しようと率先するものはいなかった。
ジンバブエ支店の副社長であるナンシーはこの現状を変えるべく、コーチングの導入を決断するに至る。
ナンシーは、社員一人一人にリーダーシップと責任感の強化が企業の大幅な成長の鍵であると確信していたのだ。
方法論
ナンシーは自分自身、夫、会社役員とその家族に対してコーチングの依頼をした。
経過観察
訓練途中であってもその変化は凄まじく、本来企業の変化を目的に行われたはずのコーチングであったが、家族関係にも大きくポジティブな影響を残した。
役員は日数を経るごとにポジティブな発言が増え、自らの行動に責任を持つようになり、何が必要かを常に考えて物事を決断をするようになった。
その光景はまるで、皆新しい人生を手にしたかのようであった。大きな目標を持ち、そこに向けて突き進む力を得たのである。しかし、それだけでは十分な変化を起こすには弱く、経営陣も交えてコーチングのトレーニングを受けさせるに至る。
経営陣の変化は、役員たちと同じようにとても驚くべきものであった。
結果
コーチングを受けた翌年、ユニリーバジンバブエ支店は 73%の成長率を記録した。同年、ナンシーはジンバブエ商工会議所より「ビジネスオブザウーマン」に選ばれる。それからさらに2年連続、毎年の成長率は平均20%を超え、周辺区域からは「見習うべき企業文化」として参考にされる。
考察
ここでは重要な点が二つ見受けられる。
一つは、とにかく希望とポジティブな姿勢が個人個人、チーム、企業としてのパフォーマンスを最大限に高めたこと。
次に、責任を持って行動できるだけの高いセルフイメージと高いエフィカシーが個人だけでなくチームとして強力に作用したことが挙げられる。
ハイエフィカシー集団がもたらす『コレクティブエフィカシー』は、凄まじい能力を発揮するためその成長は目を見張るものがある。
まとめ
・自分のゴール達成能力の自己評価である『エフィカシー』を最大限に高めよう
・セルフイメージとコンフォートゾーンを最大限に高めて、自分らしい決断や責任を持てるようにしよう
・グループでエフィカシーを高めて、『コレクティブエフィカシー』を高めよう
・グループ、企業としてのセルフイメージを高めて誇り高い意識を持てるようにしよう
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ソース
http://thepacificinstitute.com/case_study/unilever-zimbabwe/